PLACE

チェックアウト

会議で横浜に宿泊する。昔は山下公園の前のホテルが定宿だったが、いつの頃からかみなとみらいのホテルになった。白酒の宴会も大分きつくなってきたが、年を重ねると相手から量を求められないので、朝の二日酔いは若い頃と同じぐらいかもしれない。いつもは…

プール

今年もイースト21からプール開きの案内が届く。夏がすぐそこまでやってきた。東陽町の駅からてくてく歩くといい運動だ。ジムの方からチェックインし、バスローブを着てデッキチェアに寝ると、リゾートに来たようで心地良い。帰りは門前仲町までタクシーを飛…

並木通り

先日、銀座の並木通りに無印良品の新店舗がオープンしたので寄ってみる。無印のTシャツは着心地が良いのでたまに違う店舗に立ち寄ることがあるが、この銀座新店舗は面白い。最近店舗を増やしているビオセボンもそうだが、こだわりの食材やスタイルをみるのは…

季節

毎年、この時期に馴染みのふぐ屋の暖簾をくぐる。夕方早い時間の空気の澄んだカウンターで刺し身、唐揚げと瓶ビールを注文する。ひれ酒を注文するタイミングで、この時期だけの焼き白子をお願いする。てっちりを座敷でワイワイと食べるのももちろんいいが、…

予約

近年、寿司屋はプチバブルの状態が続いている。特に、ミシュランで星がついたり、食べログの点数が高いと国内外からの客で予約がうまる。予約専用のブローカーもいるという。もっときちんと仕事をした家族経営の良店や研究熱心な和食の店が沢山あるのにもっ…

テレビ

銀座の並木通りを京橋側から歩くとすぐにスタアバーの看板が見える。数年前、NHKで取り上げられたときは、店の外まで行列ができた。地方の勉強熱心なバーテンダーが東京に来ていて、せっかくなので店の雰囲気を味わって帰りたいというのならわからないことも…

行列

京都を散策していると昔ながらの小さなうどん屋に行列がある。大阪道頓堀のたこ焼き屋にも同じようなインバウンドや観光客の行列だ。どちらも地元の人に言わせるとたいしたことないと言うだろうなという店だが、寒い中スマートフォンを片手に並んでいる。並…

デパ地下

30分くらい時間が空くとデパ地下をゆっくりまわる。地方からの催事があったり、行列の先を覗くと今流行のスイーツがわかったりして楽しいものである。自分で並ぶことはほとんどないが、唯一、立春の恵方巻の時は銀座三越の鮨青木の列に並ぶ。といってもすぐ…

客あしらい

週末土曜日の昼をまわった頃、ある蕎麦屋の暖簾をくぐる。銀座の老舗の店だ。生ビールと花巻蕎麦を注文する。海苔の香りが立つごちそうだ。上品なハットをかぶった銀座らしい紳士が入って来られた。その優雅な立ち居振舞いから品格がわかる。日本酒と板わさ…

風景

厳寒の京都に行く。関西は板前割烹という文化があり、目の前で色々な提案を聞きながら料理を選ぶことができるので楽しい。すっぽん鍋は大市の丸鍋が有名だが、一人前の小鍋を熱々で作ってくれる。仲良くなると、知り合いや同門の一見では入れない店を紹介し…

前菜

中華料理店に行くとまず前菜を頼む。グループの場合は三種や五種の万人受けする前菜の盛り合わせというのが多いが、最近はよだれ鶏を出す店が増えてきた。それを看板に出す店もあるなか、味は様々である。今まで食べた中で一番口に合ったのは四川飯店のよだ…

カメリア

今年の秋グランドオープンするオークラの旧本館にテラスレストランという素敵なレストランがあった。気候のいい日はテラスで鳥の鳴き声を聞きながらブランチを楽しむことができた。今、ホテルは別館のみで営業しているが、フロントを抜けたところに昔からあ…

柚子切り

蕎麦でもと思うとき、更科堀井、虎ノ門の砂場、赤坂の室町砂場、そこから独立した西麻布の甲賀あたりを最近は思いうかべる。藪にはあまり縁がない。まあ数軒あるということは幸せなことだろう。更科堀井で思いうかべる季節は1月の柚子切りと真夏の青海苔切…

チキンライス

チキンライス、東南アジアの海南鶏飯である。昔、シンガポールで最初に食べたときはあまりの美味しさに感動した。シンガポールでは街中のホーカーやレストランで食べることができる。タイのカオマンガイに似ているが少し違う気がする。最近は日本でも食べれ…

家全七福

たまに好物を食べたくなるときがある。ビールと鶏の姿揚げを頼み、ハタの蒸し物も同時に注文する。ネズミハタの小ぶりなものがあるときは運がいい。紹興酒のオンザロックをゆっくり飲みながらハタを食べ終わる頃、好物の鮑汁炒飯がやってくる。最初にこれを…

トゥーランドット臥龍居

六本木をミッドタウンの横から赤坂に向かって歩く。リッツ・カールトンのレジデンスと超高級マンションを眺めながら店へと向かう。朝粥だ。前の日に調子よく飲みすぎた週末の朝はそういう気分になる。生ビールと鮑粥。安くはない。ただ二日酔いの勢いがそれ…

フォーシーズンズ

さまざまなホテルブランドがある。日本の中では昭和の時代からある御三家。外資系からすると部屋の広さなどは劣勢だが、歴史が空気に品格を与えている。ハードだけでは勝てない蓄積がある。この数年、鳴り物入りで開業する超高級外資系の中には、スターバッ…

瓢亭

瓢亭の朝粥が鶉粥に変わる頃、毎年紅葉シーズン最後の京都を訪れる。まず、権多呂か尾張屋で出汁を味わい、京都に来たことを実感する。美しい紅葉と正統の料理、レベルの高いバーを堪能し、次の日少し遅めに起きたら、鶉粥を食べに定宿からタクシーを飛ばし…

鳥藤

たまに早い時間に最後のシングルモルトを飲み干し、銀座のバーを外に出ると美味い麺を食べたくなることがある。そういう時にコリドー街を歩いて有楽町の慶楽に行って沢山の麺メニューを眺めるのはとても楽しい時間だ。今年いっぱいで閉店されるということで…

とんき

目黒のとんき。名店である。暖簾をくぐってから店を出るまでの小一時間、これほど心地良い時間を過ごせる店は少ない。私にとっては超一流のバーである。バーであるからご飯は食べない。サッポロラガーの瓶と熱燗で串カツを楽しむ。バーテンダーと客の距離感…

とり仟

新宿御苑前の駅から数分歩いたところにとり仟という焼鳥屋がある。ニューオータニの伊勢廣の料理長が独立して開業した店である。ニューオータニの飲食街は名店が並んでいるので、土砂降りの雨の夕食にはタクシーを乗り付けることができるので重宝する。そん…

田中屋

銀座で週末の昼。人通りの雰囲気が平日と少し違う空気を歩きながら蕎麦でもと思うとき、築地まで歩くと旬の素材が登場する蕎麦屋が何軒かあるので楽しい。また、晴海通りから新橋方面に向うときは、泰明庵、よし田と名店がある中、ぎんざ田中屋がある。麻布…

Bar TSUBAME

リーガロイヤルの今井のスープで暖まった後、北新地の華やかな通りのバーも良いのだが、数年前に靭公園の近くの静かな場所に開業したバーツバメもとても良いバーである。北新地の名店バー・リーで研鑽を積み独立した金子オーナーの温かく品がある接客が空間…

道頓堀今井

大阪に行くと、昼夜問わず行くうどん屋が道頓堀今井だ。本店は本当に道頓堀のど真中にある。市内に数店舗ある中、リーガロイヤルの店舗が雰囲気が落ち着いていて、居心地が良い。きつねうどんが700円と安い店ではないが、昆布と鯖節、うるめ節からつくる清み…

小笹寿し

銀座8丁目見番通りから小さな路地、通称出世通りに入ると小笹寿しの看板が見えてくる。京都花街の路地に入ったような錯覚だ。暖簾をくぐる時、これほど胸が高鳴る店も少ない。銀座の艶の中に、京橋、日本橋という空気が混在している。これは昨今筍のように…

さ和長

広尾の駅から有栖川公園に向かう道を左に入るとさ和長という蕎麦屋がある。周りの街並みにとけこんだ、いたって普通の蕎麦屋である。取り立てて手打ち蕎麦にこだわった感じではない。二階もあるが、一階、それも昼が良い。カツ丼など丼ぶりものもあり、中で…

野田岩

数寄屋橋からほど近く、銀座駅の出口から直結した塚本ビルに野田岩の銀座店がある。すきやばし次郎とバードランドと同じフロアで良い空気が流れている。東麻布の本店より比較的空いていることも多いが、それでも最近のインバウンドの皆さんの情報収集力はす…

永新

麻布十番商店街の一角に永新という中華料理屋がある。一品料理の値段はそこそこの中国料理店に並ぶが、冷やし中華もあり出前もしてくれるいたって普通の街の中華料理屋である。昼間はお得なランチもあり相席で混みあうことも多いが、夜はハーフポーションの…

伊勢廣

丸の内の帝劇ビルの地下に京橋伊勢廣の帝劇店がある。昼間は近隣のビジネスマンやOLで開店前から行列ができる人気店である。夜は繁華街から少し離れており、観劇や用事がないと行かないであろうというビルの為、早い時間であれば思い立った時に立ち寄りカウ…

オーキッドバー

2019年9月のオープンに向けて本館を建て替えているホテルオークラの別館の上に旧本館のメインバーで、各界著名人が愛したオーキッドバーがある。当時、山里と久兵衛の看板を右に見ながらエントランスに向うのがとても好きだったことを思い出す。本館のグラン…