2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

客あしらい

週末土曜日の昼をまわった頃、ある蕎麦屋の暖簾をくぐる。銀座の老舗の店だ。生ビールと花巻蕎麦を注文する。海苔の香りが立つごちそうだ。上品なハットをかぶった銀座らしい紳士が入って来られた。その優雅な立ち居振舞いから品格がわかる。日本酒と板わさ…

風景

厳寒の京都に行く。関西は板前割烹という文化があり、目の前で色々な提案を聞きながら料理を選ぶことができるので楽しい。すっぽん鍋は大市の丸鍋が有名だが、一人前の小鍋を熱々で作ってくれる。仲良くなると、知り合いや同門の一見では入れない店を紹介し…

前菜

中華料理店に行くとまず前菜を頼む。グループの場合は三種や五種の万人受けする前菜の盛り合わせというのが多いが、最近はよだれ鶏を出す店が増えてきた。それを看板に出す店もあるなか、味は様々である。今まで食べた中で一番口に合ったのは四川飯店のよだ…

カメリア

今年の秋グランドオープンするオークラの旧本館にテラスレストランという素敵なレストランがあった。気候のいい日はテラスで鳥の鳴き声を聞きながらブランチを楽しむことができた。今、ホテルは別館のみで営業しているが、フロントを抜けたところに昔からあ…

アフタービーチ

国内外を問わずリゾートのビーチで過ごす時間は気持ちが良い。ホテルのプールの方が快適さから言うと上かもしれないが、波の音は他には換えがたい世界がある。ビーチで会った外国人と夕暮れのレストランですれ違う。ヨーロッパの人たちは焼けた肌にジャケッ…

ゼロハリバートン 

旅を伴にする相棒は常に昔からゼロハリバートンのスーツケースである。空港では椅子にもなるし、ホテルの部屋では貴重品入れになる。傷は沢山あるがいい思い出だ。ただ、すれ違う人たちを見ると最近はリモアの方が圧倒的に多い。軽さなのかファッションなの…

国産

昼は天気も良くそこまではないが、朝晩は寒い。真冬だ。生鮮の売り場を見に行く。牡蠣が大分大きくなってきた。今が旬という感じだ。街を歩くと、牡蠣フライと書いたメニューが目につくが、熱々に限っていうと天ぷらも美味い。あと、国産の鱈の白子も出てき…

柚子切り

蕎麦でもと思うとき、更科堀井、虎ノ門の砂場、赤坂の室町砂場、そこから独立した西麻布の甲賀あたりを最近は思いうかべる。藪にはあまり縁がない。まあ数軒あるということは幸せなことだろう。更科堀井で思いうかべる季節は1月の柚子切りと真夏の青海苔切…

コルドンブルー

バーに行くとカクテルを頼むことが多い。まずはロングカクテルでバーの空気に自分を馴染ませる。後はショートカクテルかシングルモルトというのが定番なコースだが、たまにキープボトルをするケースが出てくる。同伴者がいる場合は好みに合わせる場合が多く…

チキンライス

チキンライス、東南アジアの海南鶏飯である。昔、シンガポールで最初に食べたときはあまりの美味しさに感動した。シンガポールでは街中のホーカーやレストランで食べることができる。タイのカオマンガイに似ているが少し違う気がする。最近は日本でも食べれ…

ダウン

小寒から大寒と一年で一番寒く、そして冬の最終章である。野菜売り場に菜の花が出始め、春の到来を今かと楽しみだが、暫くは厳寒だ。今年の冬は新しくヘルノのダウンベストを買ったので、事あるごとに多用している。作りがしっかりしていて今風である。ただ…

家全七福

たまに好物を食べたくなるときがある。ビールと鶏の姿揚げを頼み、ハタの蒸し物も同時に注文する。ネズミハタの小ぶりなものがあるときは運がいい。紹興酒のオンザロックをゆっくり飲みながらハタを食べ終わる頃、好物の鮑汁炒飯がやってくる。最初にこれを…

香り

旅をすると香りで場所を確認することがよくある。国、空港、ホテル、エアラインと独特の香りがして、記憶を蘇らせてくれる。ただ、街中で香りはだんだんと少なくなってきた。エレベーターの御婦人の香水や年配の紳士のポマードの匂い、煙草の匂いがついたス…

同伴

100を切ったらクラブは、というパーシモンの時代からだからゴルフとは長い付き合いになる。年80回ラウンドしてクラブの競技会にも出ていたが、最近は気候の良い時期か旅先に落ち着いた。ゴルフは食事を入れて5時間共にするので、人となりがでる。どんな肩書…