鴨だしそば

急に肌寒くなり、鴨が美味しい季節がやってきた。ひと冬で鴨を食べるシーンは外食を含めて数回あるが、蕎麦屋や焼き鳥屋で冷凍物を使っている場合はどうしても味が落ちる。美味しくない豆腐もそうだが、体が受け付けないような感覚になる。会食の場合はどう…

シャツ

シャツを買おうと大手紳士服チェーンをのぞいてみる。手頃な値段から選べるが、どうしても安価なものだと肌触りや着た感触がしっくりこないので、値段の高い物が置いてあるコーナーで選んでいると、少し年配のスタッフが近寄ってきたので、もう少し白いシャ…

チェックアウト

会議で横浜に宿泊する。昔は山下公園の前のホテルが定宿だったが、いつの頃からかみなとみらいのホテルになった。白酒の宴会も大分きつくなってきたが、年を重ねると相手から量を求められないので、朝の二日酔いは若い頃と同じぐらいかもしれない。いつもは…

プール

今年もイースト21からプール開きの案内が届く。夏がすぐそこまでやってきた。東陽町の駅からてくてく歩くといい運動だ。ジムの方からチェックインし、バスローブを着てデッキチェアに寝ると、リゾートに来たようで心地良い。帰りは門前仲町までタクシーを飛…

フィッシュサンド

金曜日の夜、早い時間からゆっくりできたので、夏野菜の天ぷらを揚げる。そら豆はもうシーズン最後という感じだが、全部皮をむいて揚げ、塩で食べると濃厚な味でとても美味しい。これからはアスパラがよくなるので楽しみである。残った油で冷凍の魚フライを…

ロクシタン

シンガポールで定宿のリージェントのアメニティは昔からロクシタンである。空港からタクシーを飛ばして到着し、ホテルのスタッフからウェルカムバックサーと声をかけられ、部屋に入ると、独特の香りが歓迎してくれる。帰ってきた、そう思える瞬間だ。最近、…

並木通り

先日、銀座の並木通りに無印良品の新店舗がオープンしたので寄ってみる。無印のTシャツは着心地が良いのでたまに違う店舗に立ち寄ることがあるが、この銀座新店舗は面白い。最近店舗を増やしているビオセボンもそうだが、こだわりの食材やスタイルをみるのは…

二八

暖かいから暑いという感じになってきた。季節の移り変わりはあっという間だ。常備している国産の二八蕎麦の乾麺を100g、たっぷりのお湯で茹でる。氷水で十分に洗って、創味のつゆを使って作った冷やしたつゆに入れ、その上にスライスしたすだちを並べる。す…

コンシェルジュ

今のように快適にすごせるビジネスホテルが多くない頃、出張や旅行で全国の都市に行く時は、その街で一番良いホテルを予約してコンシェルジュデスクで予定をたててもらった。情報が今のようにないので、鮨屋やバーの情報を年配のホテルマンから丁寧に教えて…

季節

毎年、この時期に馴染みのふぐ屋の暖簾をくぐる。夕方早い時間の空気の澄んだカウンターで刺し身、唐揚げと瓶ビールを注文する。ひれ酒を注文するタイミングで、この時期だけの焼き白子をお願いする。てっちりを座敷でワイワイと食べるのももちろんいいが、…

光景

暖かくなってきた。フェアウエイを歩くと地面から春の息吹を感じるようになってきた。ここからツツジの頃までが一番いい。若い頃は厳寒の中、雪をかきわけラウンドしたものだが、もっとゆっくりしたゴルフになってきた。歳を重ねたということだろう。時間の…

予約

近年、寿司屋はプチバブルの状態が続いている。特に、ミシュランで星がついたり、食べログの点数が高いと国内外からの客で予約がうまる。予約専用のブローカーもいるという。もっときちんと仕事をした家族経営の良店や研究熱心な和食の店が沢山あるのにもっ…

テレビ

銀座の並木通りを京橋側から歩くとすぐにスタアバーの看板が見える。数年前、NHKで取り上げられたときは、店の外まで行列ができた。地方の勉強熱心なバーテンダーが東京に来ていて、せっかくなので店の雰囲気を味わって帰りたいというのならわからないことも…

行列

京都を散策していると昔ながらの小さなうどん屋に行列がある。大阪道頓堀のたこ焼き屋にも同じようなインバウンドや観光客の行列だ。どちらも地元の人に言わせるとたいしたことないと言うだろうなという店だが、寒い中スマートフォンを片手に並んでいる。並…

ストーリー

酒場で隣り合わせになる会話が品がないのはよくあることだ。それが酒場なのかもしれない。ある男性がヴィトンの財布をだしてチェックしようとすると、同伴の男性がバカにするようにそれを見て笑った。その大事にしている財布がお嬢さんからの還暦の祝いかな…

デパ地下

30分くらい時間が空くとデパ地下をゆっくりまわる。地方からの催事があったり、行列の先を覗くと今流行のスイーツがわかったりして楽しいものである。自分で並ぶことはほとんどないが、唯一、立春の恵方巻の時は銀座三越の鮨青木の列に並ぶ。といってもすぐ…

客あしらい

週末土曜日の昼をまわった頃、ある蕎麦屋の暖簾をくぐる。銀座の老舗の店だ。生ビールと花巻蕎麦を注文する。海苔の香りが立つごちそうだ。上品なハットをかぶった銀座らしい紳士が入って来られた。その優雅な立ち居振舞いから品格がわかる。日本酒と板わさ…

風景

厳寒の京都に行く。関西は板前割烹という文化があり、目の前で色々な提案を聞きながら料理を選ぶことができるので楽しい。すっぽん鍋は大市の丸鍋が有名だが、一人前の小鍋を熱々で作ってくれる。仲良くなると、知り合いや同門の一見では入れない店を紹介し…

前菜

中華料理店に行くとまず前菜を頼む。グループの場合は三種や五種の万人受けする前菜の盛り合わせというのが多いが、最近はよだれ鶏を出す店が増えてきた。それを看板に出す店もあるなか、味は様々である。今まで食べた中で一番口に合ったのは四川飯店のよだ…

カメリア

今年の秋グランドオープンするオークラの旧本館にテラスレストランという素敵なレストランがあった。気候のいい日はテラスで鳥の鳴き声を聞きながらブランチを楽しむことができた。今、ホテルは別館のみで営業しているが、フロントを抜けたところに昔からあ…

アフタービーチ

国内外を問わずリゾートのビーチで過ごす時間は気持ちが良い。ホテルのプールの方が快適さから言うと上かもしれないが、波の音は他には換えがたい世界がある。ビーチで会った外国人と夕暮れのレストランですれ違う。ヨーロッパの人たちは焼けた肌にジャケッ…

ゼロハリバートン 

旅を伴にする相棒は常に昔からゼロハリバートンのスーツケースである。空港では椅子にもなるし、ホテルの部屋では貴重品入れになる。傷は沢山あるがいい思い出だ。ただ、すれ違う人たちを見ると最近はリモアの方が圧倒的に多い。軽さなのかファッションなの…

国産

昼は天気も良くそこまではないが、朝晩は寒い。真冬だ。生鮮の売り場を見に行く。牡蠣が大分大きくなってきた。今が旬という感じだ。街を歩くと、牡蠣フライと書いたメニューが目につくが、熱々に限っていうと天ぷらも美味い。あと、国産の鱈の白子も出てき…

柚子切り

蕎麦でもと思うとき、更科堀井、虎ノ門の砂場、赤坂の室町砂場、そこから独立した西麻布の甲賀あたりを最近は思いうかべる。藪にはあまり縁がない。まあ数軒あるということは幸せなことだろう。更科堀井で思いうかべる季節は1月の柚子切りと真夏の青海苔切…

コルドンブルー

バーに行くとカクテルを頼むことが多い。まずはロングカクテルでバーの空気に自分を馴染ませる。後はショートカクテルかシングルモルトというのが定番なコースだが、たまにキープボトルをするケースが出てくる。同伴者がいる場合は好みに合わせる場合が多く…

チキンライス

チキンライス、東南アジアの海南鶏飯である。昔、シンガポールで最初に食べたときはあまりの美味しさに感動した。シンガポールでは街中のホーカーやレストランで食べることができる。タイのカオマンガイに似ているが少し違う気がする。最近は日本でも食べれ…

ダウン

小寒から大寒と一年で一番寒く、そして冬の最終章である。野菜売り場に菜の花が出始め、春の到来を今かと楽しみだが、暫くは厳寒だ。今年の冬は新しくヘルノのダウンベストを買ったので、事あるごとに多用している。作りがしっかりしていて今風である。ただ…

家全七福

たまに好物を食べたくなるときがある。ビールと鶏の姿揚げを頼み、ハタの蒸し物も同時に注文する。ネズミハタの小ぶりなものがあるときは運がいい。紹興酒のオンザロックをゆっくり飲みながらハタを食べ終わる頃、好物の鮑汁炒飯がやってくる。最初にこれを…

香り

旅をすると香りで場所を確認することがよくある。国、空港、ホテル、エアラインと独特の香りがして、記憶を蘇らせてくれる。ただ、街中で香りはだんだんと少なくなってきた。エレベーターの御婦人の香水や年配の紳士のポマードの匂い、煙草の匂いがついたス…

同伴

100を切ったらクラブは、というパーシモンの時代からだからゴルフとは長い付き合いになる。年80回ラウンドしてクラブの競技会にも出ていたが、最近は気候の良い時期か旅先に落ち着いた。ゴルフは食事を入れて5時間共にするので、人となりがでる。どんな肩書…